博士が愛した数式を読んで

雑然とした日常から、トリップできるなんともいえない空気に包まれる感じのする一冊。

博士の愛する「静けさ」の中に、引き込まれます。
何となく、泣きそうになりながら、切なくて幸せな気持ちで読んでいます。


博士の記憶が80分しか持たなくなる前。
博士が「永遠に愛することを誓った女性」の存在。

博士と、母子と、義姉の関係から目が離せませんでした。
決して力技でエンディングを迎えるわけでもなく、この物語
独特の空気の中で自然と読み終えた本でした。


心がゆるやかになる、そんな時間をすごせました。
読み終えてすぐ、もう一度読んでしまいました。